

某は昔からこの時期になるとひどく頭を悩ませる。
右手にシャープペンを握り締めながらものすごく悩む。
年賀状の原案を考えているのだ。
某は生まれて初めて書いた(某にとっては“描く”という方がふさわしい)年賀状以来、必ず手作りをするというポリシーを持って20年以上も生きてきた。
小さい時はクレヨンや鉛筆で、中学生に入ってからはプリントゴッコで、そして三年前からはパソコンで心をこめて作る年賀状。
描画媒体は文明の進化と比例してハイテク化してはいるが、どんな道具を使おうが“手書き”という根本は変わらない。
血と汗と涙と愛をこめて作った某の作品は毎年大きな好評を博している・・・かどうかはわからないが、別に評価はどうでもよいのだ。
某が作りたいだけなのだから。
そんなプライドを持って作っているが故に、年賀状を書かねばならない時期になると、どんなデザインにするかひたすら頭を抱える某なのだ。
特に困るのは、難しい干支の年である。
某の絵画ボキャブラリーには入っていない、難しいモチーフの絵は描くことはできない。
昔は、いろいろな資料を集めてなんとか描けるよう練習を重ねたものだが、やはりモノにするには時間がかかるが故に、そういう時は「何か違う生き物で逃げる」と決めているのだ。

そうなると今度はどんな生物を使用するか、そのデザインはどうするか、などさらに考えねばならないことが増えて、時間は余計にかかる。
授業中だろうが仕事中だろうが、某の頭の中は白黒の線画でびっしり埋まってしまうのだ。
もちろん手元にあるノートにも。

そして来るべき2009年は丑年。
某には牛さんは描けません。
約一週間悩んだ末、本日やっと原案が決まったので、これから原画を書かねばなない段階まで来ることができたのだ。
ちなみに年賀状に対する某のポリシーは「手書きのオリジナルデザイン」というほかにもういくつかある。
・挨拶の言葉は「あけましておめでとうございます」以外はすべて一人一人手書きで書く。
・宛先・宛名も必ず手書き(基本的には筆ペンを使用すること)。
・自分の連絡先は、表に一緒に印刷してしまう。
・色はカラフルに。
というのが挙げられる。
ちなみにこの中には「・1月1日に必ず届くように投函せねばならない」という約束は入っていない。
中途半端な作品を1日に渡すくらいならちと遅れてでも完璧な作品であいさつをしたいからだ。
そんな某の年賀状、今年はいつ届くことになるのかはまだ誰にもわからない。
もうすぐ忙しい日々も落ち着くことだどうから、これからしっかり作成しようと思っている次第である。
来年はどんなデザインにしたのかは、お正月にこの場でも発表しようと思っている。
電子日記くらいは新年当日に間に合わすように善処すると決心した年末の某であった。
【今日のお届け物】

先日、素敵な方から素敵なお花が届きました。
お誕生日の時も同じことがあったので「まさか」と思って油断していたら、今回も同じことが起きて某は不覚でした。
受取りのサインの代わりに「届いたお花を持って記念撮影」をして送り主に届けられるのです。
前回も、今回も某はスッピン&パジャマという素敵な格好で写し取られました。
この世に2枚だけのトップシークレットの作品です。
ちと楽しいものです。

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